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適格消費者団体 公益社団法人 全国消費生活相談員協会

相談クリーニングでダウンコートが、無残な姿に・・・

被服品等 クリーニング(着物 クリーニング)

相談クリーニングでダウンコートが、無残な姿に・・・

例
3年前に購入したダウンコートを毎シーズン着用して、今回初めてクリーニングに出したら、表面のコーティングが剥がれて戻ってきた。クリーニング店は「ポリウレタンコーティングの劣化によるものだが、サービスでクリーニング無料券を渡す」と言う。「コートを元の状態に戻して、クリーニング代金と共に返却して欲しい」と申し出たが、「どちらも応じられない。賠償基準に則った処理だ」と言われ、納得できない。

アドバイス

クリーニング事故賠償基準をもとに対処します

●損害賠償制度のあるSマークやLDマークを掲示している店では、預かった品物に損傷を与えた場合や紛失した場合は、クリーニング事故賠償基準をもとに対処することになっています。*Sマークと*LDマークがない店でも、この基準を目安にして問題を解決してもらうよう求めることができます。
●賠償後の事故品の所有権はクリーニング業者になります。返却を希望する場合は、賠償額が減額されます。

次の場合は事故賠償を受けることができません

● 事故の原因がクリーニング以外にあることを業者が証明した場合
● クリーニングした品物を消費者が受け取ってから6ヵ月、または品物を預けてから1年経過した場合
● 消費者が事故のないことを確認して異議なく仕上がり品を引き取ったことを証明する書面を事業者が交付した場合

ワンポイント

ポリウレタン製品の特性を知って購入しましょう

○ポリウレタンコーティングを施した製品は、経年劣化が早く、製品寿命は2~3年です。製造から2~3年経過した製品では、クリーニングの溶剤や着用摩擦によるコーティングの剥がれ、光沢の消失が生じたとしてもクリーニングの事故があったとは言えません。また、湿度の高い環境や、密着した状態での長期保管は劣化を早めます。できるだけ湿気の少ない状態で、光を避けて保管するようにしましょう。