これまでの本協会の活動内容 ブックレット等の題目から見える消費者問題の変遷 本協会はこれまで様々な冊子・DVD・紙芝居・書籍・リーフレットを作成してきました。特に、結成から10年を経過した1987年から、以下のように、毎年数種類ずつ、宝くじ協会の支援を得てブックレットを作成してきました。その数は80種類以上に上ります。会員が作成した出版物は、消費生活相談の現場に寄せられる相談内容を踏まえて題目を設定し、商品・サービスの内容、相談事例、関連する法律、注意点などをまとめています。それぞれの題目から消費者問題の変遷をたどることができます。 消費者教育体系イメージマップからみた本協会の冊子等の課題 2014年に消費者教育推進法が公布・施行され、2015年に消費者教育体系系イメージマップが消費者庁から公表されています。本協会がこれまでの約10年間に作成した冊子等をこのイメージマップにあてはめてみました。以下のように、該当する冊子、リーフレット等の数を★で表してみました。幼児期に関するものはきわめて少なく、次に少ないのが小学生期、中学生期で、成人期は多く存在することがわかります。また、4つの重点領域についても情報とメディアは少ないなど、いくつかの課題が見られます。そこで、今後は教材数が少ないライフステージや領域を中心に取り組んでいきます。 これまでに作成した冊子等とイメージマップ 幼児期 小学生期 中学生期 高校生期 成人期 特に若者 成人一般 特に高齢者 消費者市民社会の構築 消費がもつ影響力の理解持続可能な消費の実践消費者の参画・協働 ★ ★★★★★★★ ★★★ ★★★★★★ ★★★★★★★★★ ★★★★★★★★★★★ ★★★★★★★★ 商品等の安全 商品安全の理解と危険を回避する能力トラブル対応能力 ★★★ ★★★★★★ ★★★★★★★★★★★ ★★★★★★★★★★★★★★★★★★ ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ ★★★★★★★★★★★★★★★★★ 生活の管理と契約 選択し、契約することへの理解と考える態度生活を設計・管理する能力 ★ ★★★★★★★ ★★★★ ★★★★★★★★★★ ★★★★★★★★★★★★★★★★★ ★★★★★★★★★★★★★★★★★ ★★★★★★★★★★★★★★★★ 情報とメディア 情報の収集・処理・発信能力情報社会のルールや情報モラルの理解消費生活情報に対する批判的思考力 ★ ★★★ ★★★ ★★★★ ★★★ ★★ 幼児期~中学生期までのイメージマップと関連する冊子・リーフレット等 幼児期小学生期中学生期 消費者市民社会の構築 消費がもつ影響力の理解持続可能な消費の実践消費者の参画・協働 絵やさいのきらいなタロウくん ★「上手なお金の使い方 実践ワーク集」★育てよう消費者知力★はじめてのさいふ学★おやこでまなぶさいふ学★ぼくもしょうひしゃわたしも消費者小学生編絵ひつじくんのぼうし◎トラブルあれこれ 若者編 小学生編 ◎トラブルあれこれ 若者編◎若者向け「気をつけようインターネットトラブル」★契約の達人 商品等の安全 商品安全の理解と危険を回避する能力トラブル対応能力生活を設計・管理する能力 ★「上手なお金の使い方 実践ワーク集」★育てよう消費者知力◎トラブルあれこれ 若者編小学生編 ★今、知っておきたい表示とマーク★ロールプレイング&コントD若者の契約トラブル しまった!こまった!だまされた!?★契約の達人◎トラブルあれこれ 若者編 小学生編◎若者向け「気をつけようインターネットトラブル」 生活の管理と契約 選択し、契約することへの理解と考える態度 Eやさいのきらいなタロウくん ★ぼくもしょうひしゃわたしも消費者★「上手なお金の使い方実践ワーク集」D[まさととめぐみのおこづかいを考えよう」★育てよう消費者知力★法を学ぼう・はじめの・一歩 正義をさがそう★はじめてのさいふ学★おやこでまなぶさいふ学絵ひつじくんのぼうし ★法を学ぼう・はじめの・一歩 正義をさがそうD若者の契約トラブルしまった!こまった!だまされた!?★今、知っておきたい表示とマーク★契約の達人 情報とメディア 情報の収集・処理・発信能力情報社会のルールや情報モラルの理解消費生活情報に対する批判的思考力 ◎これさえ読めばネットトラブル怖くない!◎若者向け「気をつけようインターネットトラブル」◎「あなたは大丈夫?」 長年の実績と経験を積んだ消費者問題出前講座 高齢者の見守り講座 本協会では、2001年に内閣府からの委託事業として「消費者問題出前講座」を開始しました。全国7支部の会員が熱意と努力で全国津々浦々まで出向き、講座を実施してきました。当初は高齢者のみの講座でしたが、次第に高齢者の周りの方々、障がい者、障がい者の周りの方々、若者、幼稚園から大学生、市民講師、地域で活躍するボランティア講師などが加わりました。消費者教育推進法が制定された以降は、講座内容も消費者市民社会の推進を視野に、わかりやすく、楽しく、ためになる講座をするために、参加型の手法を取り入れるなど、工夫を凝らしてきました。内閣府の受託事業は7年間、その後は国民生活センターの入札事業として2014年まで実施し、結局、2001年度から2014年度までの14年間、全国2万ヶ所、受講者数は約82万5000人に達しました。2015年度からは、本協会の自主事業として消費者講座を実施しています。2014年に消費者安全法が改正され、高齢者の消費者被害がより深刻化していることから、地域の見守りネットワークの構築が喫緊課題となっています。これまでの長年の実績と経験により、特に高齢者に関する講座では、多くの冊子、リーフレットを作成してきました。今後も、このような冊子を利用しながら、消費者講座を進めていきます。 高齢者見守り講座等のための冊子 講座の組み立て、楽しい講座のための冊子 高齢者等の講座のためのリーフレット