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適格消費者団体 公益社団法人 全国消費生活相談員協会

未公開株って本当に儲かるの?

金融・保険・クレジット(医療保険 クレジットカード 情報商材 利殖)

未公開株って本当に儲かるの?

例
「未公開の縁故株があるので買わないか」と業者から電話があり、「年内には上場予定」と言われたA社の株を、3株、240万円で買った。テレビで未公開株のトラブルを知りA社に問いあわせたところ「上場予定はない」と言われ驚いた。「話が違う。金を返せ」と、業者に再三電話をしていたが、その電話も通じなくなった。

アドバイス

未公開株ってなに?

証券取引所や店頭市場に上場されていない株式のことです。
未公開株には、「株式を譲渡するには、取締役会の承認を要する」という譲渡制限がついているものが多く、一般には出回りません。 無登録業者の勧誘にご用心! 営業として未公開株の売買等ができるのは、証券会社と発行会社に限られますが、証券会社は証券業協会のルールにより、原則、未公開株の勧誘は行いません。 しかし事例のような嘘の上場話を持ちかける無登録業者のトラブルが急増しています。多くのケースは詐欺による不法行為にあたりますが、「返金されない」「業者が雲隠れした」「詐欺容疑で逮捕された」という場合がほとんどで、お金を取り戻すことは大変です。

ワンポイント

「うまい儲け話」は要注意!

○ 内容や仕組みが理解できないものを取引してはいけません。きっぱりと断りましょう。
○ 上場が決定されている場合でも、将来の株価の予測は困難です。業者の説明を鵜呑みにしてはいけません。

詐欺的な投資トラブルについて

「未公開株」や「社債」の他、「外国の通貨」「事業への投資話」など詐欺的な投資勧誘をめぐる消費者トラブルが、高齢者を中心に依然として多く発生しています。
また、最近では特に、以下のような、無登録の海外事業者による詐欺的な投資勧誘のほか、若年者に対する詐欺的な投資勧誘、暗号資産に関する詐欺的な投資勧誘によるトラブルも目立ってきています。
・海外に所在するとしている業者が、金融商品取引法に基づく登録を受けずに国内の消費者に対して勧誘を行い、トラブルになっているケース
・金融商品取引法に基づく登録を受けていない業者(無登録業者)等が、セミナーやSNS等を通じて若年者に「投資話」を持ち掛け、消費者金融等から借り入れをさせて投資させるなどし、トラブルとなっているケース
・暗号資産で海外事業者に投資をすると大儲けできると勧誘を行い、配当や預かった暗号資産の払い戻しに応じずにトラブルとなっているケース
投資勧誘を受けた場合には、業者の登録の有無なども確認し、契約するつもりがなければきっぱりと断りましょう。
金融商品取引業の登録を受けた業者については、「免許・許可・登録を受けている業者一覧」(金融庁)で確認できます。
 また、暗号資産交換業者に係る情報や利用者の方向けの注意喚起等に関する情報は、
暗号資産の利用者のみなさまへで確認できます。