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適格消費者団体 公益社団法人 全国消費生活相談員協会

化粧石鹸でアレルギーが出た!

健康 美容 医療(医療 エステティック等)

化粧石鹸でアレルギーが出た!

例
小麦成分が含まれている化粧せっけんを使用していて、アレルギーを発症した。アナフィラキシー症状が出て、病院に運ばれたこともある。メーカーに連絡をして、医師の診断書と領収書を送ったが、まだ対応を検討中であると言われた。各地で、弁護団ができていると聞いている。メーカーに補償してもらえるのか。

アドバイス

小麦加水分解物含有石鹸からアレルギー発症!

・保湿作用に優れるため、最近化粧品などに、天然の食物たんぱく質を工業的に加水分解した成分が使用される傾向があります。加水分解小麦も、その1種類です。
・ 洗顔後に、鼻炎症状、目のかゆみが出たり、小麦を含む食品を食べた後に、運動をすると、さらに激しい症状が出る事があります。

アナフィラキシー症状とは?

● 急性の全身性かつ重度な過敏症のアレルギー反応の一つで、時には、呼吸困難や意識不明になることがあり、救急搬送される人もあります。

集団訴訟とは

・集団訴訟は、多くの被害者が協力して訴訟を行うことで、訴訟費用や証拠収集の負担を分担しあい、裁判による権利実現を容易に行えるという利点があります。また、多数の原告により集団訴訟を起こすことは、社会的な注目を集めて被告に圧力をかける効果もあり、被告の譲歩を強制して和解による紛争解決を図る手段にも用いられています。
・集団訴訟 石鹸アレルギー被害事件について
各地で弁護団が結成され、全国の裁判所に製造販売会社と原材料製造会社に対して製造物責任法(PL法)に基づいて損害賠償請求が提起されたが、ほとんどの裁判所では和解が成立しています。原告(被害消費者)各人の和解金額は、被害の程度により、高低がありました。

ワンポイント

製造物責任法(PL法)

・「欠陥」とは、その製造物の特性、通常予見される使用形態、出荷時期その他その製造物が通常有すべき安全性を欠いていることをいいます。
・製造業者等が引き渡したものの欠陥によって、人の生命や身体、その製造物以外の財産に損害が生じた(拡大損害)ときには、これによって生じた損害を賠償すると定められています。