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適格消費者団体 公益社団法人 全国消費生活相談員協会

小学生の息子がオンラインゲームのアイテムをクレジットカードで購入した?!

情報通信サービス(ネットショッピング・ネットオークション他)

小学生の息子がオンラインゲームのアイテムをクレジットカードで購入した?!

クレジットカードの利用明細に覚えのない30万円の高額請求があった。調べると小学生の息子が私のスマートフォンでオンラインゲームを利用していたようだ。以前スマートフォンで買い物をしたとき、クレジットカードで決済できるように設定していたことに気が付き、息子に聞くとオンラインゲームの支払い方法をクレジットカードと選択したと言う。ゲームサイトの課金システムを確認すると「未成年者の方は親の許しを得ていますか。16歳は5000円、19歳までは2万円、それ以上は無制限」と表示されていた。息子にゲームやアイテムを購入する事は一切認めていなかったので支払いたくない。

例
オンラインゲーム

・オンラインゲーム利用登録は無料でも、有料アイテム(道具)を購入することでゲームを有利に進めることができるので、有料アイテムを購入してゲームをすることが多いようです。

・複数のゲーム会社では「月々の課金上限設定」や「課金制限機能」(ペアレンタルコントロール)を導入していますので、未成年者がゲームを行う場合は、利用しましょう。

オンラインゲームごとの料金体系、課金の仕組みを確認しましょう。

アドバイス
クレジットカードを未成年者が利用した場合の親の責任は?

・クレジットカードの会員規約では、カード名義人は他人が勝手に使えないようにクレジットカードや、暗証番号を管理することが義務付けられています。

・子供が親名義のクレジットカードを無断で使用した場合は、クレジットカード規約により、他人によるカード無断使用としてカード名義人に責任があります。カード名義人の親はカード利用料金の請求を免れることは困難です。

・詳細な経緯を書面にして、オンラインゲーム会社およびクレジットカード会社に申し出て交渉することは可能です。
・ゲームサイトやポータルサイト等にクレジットカード情報を登録すると、次回 からカード番号の入力が不要で、登録したパスワードなどの入力で簡単にクレジットカード決済ができる場合があります。未成年者が勝手にクレジットカードを使えないように、カード契約者はIDやパスワードを管理することが必要です。

ワンポイント

未成年者契約の取消し
・未成年者が親権者などの法定代理人の同意を得ずに行った契約は、原則として取り消しができます。
・ただし、未成年者が自分は成人であると偽って契約したり、親の同意あると偽って契約した場合は、契約を取り消すことができなくなります。
・オンラインゲームでは、未成年者が利用したという事実関係の証明が難しい上に、すでに購入したゲームやアイテム(道具)で遊んだ後なので、契約の取消しや返金に応じてもらえるとは限りません。
民法改正で成年年齢の引き下げ!
・2022年(令和4年)4月1日から18歳で成人となります。